博論の審査結果が公開されておりました。
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/HB/A131/HBA1313L001.pdf
citta-dṛśya は『ヨーガ・スートラ』のみならず、ヴェーダーンタ学派のガウダパーダ作『マーンドゥーキヤ・カーリカー』に4例知られ、仏教と仏教外の諸学派の交渉を知る上で重要な述語である。他学派の思想を取込み、自学派の伝統的思想を補完する傾向は、紀元4世紀以降顕著になるが、この時代は、まさしく『入楞伽経』「偈頌品」から現在の『入楞伽経』成立までの期間に対応する。
審査いただいた細田先生に自分の博論を補完していただいたような気がする部分です。
審査いただいた先生方には感謝申し上げます。